美容って何だろう

      2016/12/08


鼻呼吸の必要性と口呼吸の危険性

 生物が生きていくうえで欠かせない行為の一つ「呼吸」。普段無意識のうちに行っている呼吸ですが、あなたは自分が「鼻」と「口」のどちらで呼吸をしているか気づいていますか?実は哺乳類の中で口呼吸ができるのは人間だけなのだそうで、人間以外の全動物は鼻呼吸をしていると言われています。

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 人間といっても、生まれたばかりの赤ちゃんは全て鼻呼吸をしています。「別にどちらでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、実は大きな違いがあるのです。現代人に多くなってきているアトピー性皮膚炎などの「アレルギー」症状とも密接に関わっているとされています。

 本来「口」は“消化器”、「鼻」は“呼吸器”ですので、鼻で呼吸するというのが通常なのです。ではなぜ人間は口でも呼吸をし始めたのでしょうか。動物は口から食べ物を摂取し、鼻で呼吸をすることで生きてきました。動物の中でもその進化の過程で言葉を喋る能力を身に付けたのが人間です。この進化により、気管と鼻腔の繋がりが広がった、或いは短くなったなどの理由で、口呼吸ができるようになったとされています。

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 鼻で呼吸をするということには、当然ながらそれ相応の理由があります。空気の通り道である鼻は、その空気を清浄化する空気清浄機の働きを持っています。また、加温や加湿、においを感じる為の嗅覚、発声時に音を響かせる共鳴器の様な役目も持っているのです。鼻の奥は「鼻粘膜」と呼ばれる薄い粘膜で覆われており、この鼻粘膜には「鼻腺」と呼ばれるものがあります。鼻腺からは絶えず粘液が分泌されており、同じく鼻粘膜にある「繊毛」の上で空気中のほこりや微生物などを付着させています。鼻粘膜上にくまなく張り巡らされている繊毛は短く細い毛状になっており、これが付着したほこりや細菌を鼻腔の奥へと運び、喉から胆汁となって排出されたり、食道から胃へ入る他、扁桃組織の働きによりほとんどが除去されます。こうした働きによって、空気中の有害な物質を体内へ侵入させないようにしているのです

 また、鼻で取り入れた空気は冷たく乾燥した空気であっても鼻腔でその温度・湿度共に上昇した状態で体内に取り入れられます。その為、肺胞粘膜にスムーズに馴染んで効率良く酸素が行き届くと言われており、集中力アップなどの効果も望めます。脳内がヒートアップするとボーっとしたり、集中力が低下するなどの症状を招きますが、鼻呼吸にはこれを抑制する「脳の冷却作用」がある為に脳の正常な作用を保ち、あらゆる能力を向上させることが可能です。

 それでは「口呼吸」の話に移ります。本来呼吸をする器官ではないため、空気中の有害物質などを除去することなくそのまま体内に取り込んでしまいます。乾燥した冷たい空気を取り込むと口腔内や喉の乾燥を招き、喉の乾燥や冷えは免疫システムの一つである扁桃組織に損傷を与える要因になります。直接ほこりや細菌を吸い込むので粘膜の炎症を引き起こし風邪や虫歯、更には口臭の原因にもなります。高齢者に多い「肺炎」の原因も口呼吸が大きく関わっているとされ、侵入した細菌が肺に入ることで起こる可能性があります。鼻呼吸に切り替えるだけで、肺炎は激減すると言われているほどです。

 小さい子供がよく口をポカーンと開けている光景、目にしたことはありませんか?これも口呼吸を助長させている行動です。現代人は口呼吸が増加していると言われ、その原因は赤ちゃんの頃の様々な場面にあります。一つは離乳食の開始時期。通常生後5?6カ月で始めるとされる離乳食ですが、これが早すぎるために食事と共に空気を吸い込み、口呼吸を覚えてしまうと言われています。また、指しゃぶりやおしゃぶりを辞めさせることで口呼吸を招くという説もあります(おしゃぶりを吸っている時は自然と鼻呼吸になるため)。母乳を長く与えていると、鼻呼吸が定着すると言われていますね。これもおしゃぶりなどの概念と同じく、吸っている間は鼻呼吸になる為。鼻呼吸をしっかりと確立する前に口呼吸を覚えてしまうことが、現代人の口呼吸増殖の要因の様です。

 先述したように、口呼吸をすると身体の免疫システムを傷つけてしまい、免疫力の低下を招きます。そこへ更に細菌やウイルスの侵入を許せば、身体への悪影響は避けられません。免疫力の低下はアレルギー体質の大きな要因。アレルギーが現代人に多いと言われる所以は、口呼吸の増加とも関係しているでしょう。免疫力の低下はアレルギー体質になるだけでなく、全ての病気を招きやすくする最大の要因と言っても過言ではありません。

 体調不良だけではありません。免疫力が低下するということは、同時に肌荒れも招きやすいという事。また、口呼吸は歯並びを悪くしたり、出っ歯などの一因とも言われています。口呼吸に多い口をポカーンと開けている状態は、口周りの筋肉をたるませて二重あごやたるみをも招くとされています。更には顔や首、方のラインの歪みも引き起こすと言われており、美容の観点からも非常に危険なものなのです。

 鼻呼吸の必要性と口呼吸の危険性がお分かりいただけたでしょうか。次回は口呼吸の予防法と鼻呼吸を身につける方法を紹介したいと思います。

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プライバシーポリシー

 - 睡眠・呼吸

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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