美容って何だろう

      2016/12/08


五穀、五果、五畜、五菜。美味しい「薬膳」で日々の食生活を見直そう

 最近では薬膳を美味しく楽しめるお店も増えているようです。古くから健康維持に役立っている薬膳の魅力に迫ります。

a0790_000725

 “薬膳”と聞くとどんなイメージが思い浮かびますか?「体に良い」、「健康」、という言葉が浮かぶ一方、「美味しい」という言葉は浮かびにくいのでは?薬という字から成るので尚更かもしれませんね。そもそも薬膳というもの自体あまりピンとこないという方のためにも、本当の薬膳とはどのようなものかをご紹介します。

スポンサーリンク

そもそも薬膳ってなに?

【中医学理論に基づき食材と中薬を組み合わせた料理】

 中国医学から生まれたとされるのが薬膳です。栄養、効果、色、香り、味、形などすべてが備わっている食養生で、医食同源の考えから自然界のありとあらゆる食物が使用されます。五穀、五果、五畜、五菜など様々な食材をバランスよく組み合わせ、体の精気を補うために用いられてきました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/薬膳

【五行の考えを取り入れている】

 薬膳では五行の考えのもと味を五つに分類し、それぞれには異なる作用があると考えられています。
「酸味(渋味)」…収斂・生律
「苦味」…瀉下・燥湿
「甘味」…補益・止痛
「辛味」…散寒・行気・活血
「塩辛味」…軟堅・瀉下

 更に食材の性質ごとに「寒・涼・平・温・熱」の五性に分けられます。摂取後に体内が「寒・涼」になるもの、「温・熱」になるものと、どちらでもない「平」を合わせて五性です。

 例えば体の熱をとるのには寒や涼の食材が適していますし、冷え性で悩んでいる場合には温や熱のものが良い、という考えになります。

 更には「五臓六腑」という言葉があるように、代表的な臓器「五臓」とも深く関わっています。五臓はそれぞれ現代医学が定義する臓器とは異なるとされ、季節にも対応するものと言われています。

「肝」…肝臓ほかに目、筋肉、情緒と関係。季節は春
「心」…血液循環、大脳の一部や自律神経。季節は夏
「脾」…消化器系全般。季節は土用
「肺」…呼吸機能、水分代謝、免疫機能。季節は秋
「腎」…腎臓、泌尿器系、ホルモン系、生殖器系、免疫系。季節は冬

 五味と五性、五臓はそれぞれが関係し合っているとされます。それぞれを知る事で食材毎の効果、効能を見極め、個人の体質や目的にあった薬膳を作る事ができるのです。

http://syokuyou.jp/yakuzen/gomi.html

全身を巡る「気、血、水」のバランスも関与

 中医学の観点から、人体の中を絶えず巡っているとされるのが「気、血、水」三つです。生命エネルギーである気、血液である血、体液である水がそれぞれバランスを保つ事で健康体を維持できるとされています。また、この三つは五臓との関わりも深く、状態によってそれぞれの臓器の状態も分かると言われています。

気…血や水を全身に巡らせる。エネルギーを生成し、体に必要なものをとどめる。気を司る臓器は肝で、肝が弱まると気の巡りも悪くなる

血…血液は栄養を運搬し、全身の健康や働きの維持に努めている。気が不足すると血の巡りも悪くなる

水…保水や保湿、疲労回復、老廃物の排出を担う。摂取した水分は様々な臓器と関係し、全身に送られる

http://syokuyou.jp/yakuzen/kiketsu.html

生薬を使うものだけが薬膳ではない

 薬膳といえば生薬、中国では中薬と呼ばれる薬効を持つ天然食材が用いられます。代表的なもので言えば松の実である海松子(かいしょうし)、紅花、ホンカンゾウの花のつぼみなど他にも様々なものがあります。

 ただ、日本で広まっている薬膳は生薬も用いたものだけに留まらないようです。五行や医食同源の観点から食材を選ぶことが大切なようで、むしろ生薬を使っていてもそれが薬膳の考えに基づいていなければ正式な薬膳とは言えないでしょう。

薬膳の基本は季節感のある食材選び

 スーパーに行けば夏場も冬の野菜、春でも秋の果物が手に入るように、どんな時期でもある程度は旬でない食材を手に入れることができます。利便性という面では非常に良い点ですが、食材の質という点ではどうでしょうか。その野菜、果物の栄養価や味が最も高まるのはやはりそれぞれの旬の季節。季節に合わせて最適な材料を選ぶ事も、薬膳を作る上では重要になってくるでしょう。

美味しいと感じることも重要

 薬膳と聞いて美味しいというイメージが沸いてこなかった方もいるはず。しかし、美味しいと感じられない料理は毎日食べることはできませんし、食欲も沸いてこないでしょう。美味しくない、不満と感じながら食べると胃の働きが悪くなる恐れも。まずは“美味しい”という情報を脳に伝えることが大切です。そのためにも効果や効能だけでなく、食材同士の相性を考えて美味しい薬膳にすることを忘れてはなりませんね。

現代社会の“未病”を改善するために

 日々の疲れやストレスが蓄積しやすい現代。病気の原因になる要素が複雑かつ多用に絡み合い、なんとなくとはいえ長期的な体調不良を感じている人もいるのではないでしょうか。“未病”という言葉がありますが、これは様々な体調不良の要因が溜まり、そのまま放置すれば病気に発展するかもしれない境目のような状態のこと。薬を使えば一時的には良くなるかもしれませんが、また同じ生活に戻れば繰り返す危険性も高いでしょう。体質や体の状態を知り、日々の健康を支える食事を見直す必要がありそうです。

普段の食事が薬の役割も果たす

 私たちは病気になったら病院に行き、薬をもらって治療を行います。健康を得るために必要なことに思えますが、そもそも普段から食べている食材の一つ一つには“薬”とも呼べる効能が備わっているのです。それを組み合わせたのが正に薬膳でしょう。日頃から健康な体を作るだけでなく、体調が思わしくないと感じた時にも薬より先に薬膳を活用したいですね。

すぐに作れる!旬の食材を使った薬膳レシピ

 今やこれからが旬の食材を使ったレシピを調べてみました。

【春菊のおひたし】

 材料:春菊(適量)、菊花(適量)、クコの実(1~2粒)、だし汁(適量)、醤油(少々)
春菊を湯通しし、旬花は酢を入れた湯でサッと茹でます。ボウルにだし汁と醤油少々を合わせ、茹でた春菊と旬花を浸して味を馴染ませれば完成です。盛りつけたら上にクコの実を添えましょう。
http://ra-story.com/?p=488

 春菊の香りにはイライラ解消の効果がありストレス除去に効果的です。そのほかにも美肌や便秘に効果的なレシピで調理も簡単。忙しい女性にも嬉しいあっさりレシピですね。

【まぐろのカルパッチョ】

材料:まぐろ1柵、a(ショウガ、みょうが、パセリ 各大さじ1、玉ねぎ、赤・黄パプリカ 各大さじ3)、b(塩、こしょう、オリーブオイル、レモン汁 各適量)
まぐろは薄くスライスして器に盛りつけます。みじん切りにしたaの材料を上に乗せ、混ぜ合わせたbの材料を回しかけて完成です。
http://ra-story.com/?p=6487

 まぐろは血液を増加させ、健康な血液を作るのに貢献します。玉ねぎの血液浄化作用とも相性抜群。疲労回復にも効果的だそうですよ。

参考サイト

初めての方へ – 薬膳料理教室 心味
薬膳とは? | 中村きよみがやさしく教える 薬膳のすすめ

スポンサーリンク

プライバシーポリシー

 - 食事法 , , , ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

この記事のタイトルとURLをコピーする

  あわせて読みたい

血液を浄化して体の中から温めよう。冷え解消に役立つ食材&レシピ

 万病の元と言われる冷え。冷えに有効な食材とレシピを活用して、体の中から冷えを撃退しましょう。  冷えを解消する方法の一つが食事です。骨や筋肉、血液などあらゆる材料となるのが毎日の食事内容。これを見直

no image
「主食・主菜・副菜」バランスの良い食事こそ美肌と健康の元

 美肌や健康な体を作る上で、最も重要視したい工程があります。それは「食事」。人は一生のうちに数え切れないほどの食事を行いますが、その一回一回が大切な身体を作り上げるプロセスになります。生まれ持った身体

食生活からアンチエイジング?アンチエイジングに良い栄養とは?

 いつまでも元気で若々しくいたいという気持ちは、女性だけでなく男性ももっているのではないでしょうか。若々しい体を目指し、老化を予防させることを「アンチエイジング」と呼んでいますが、皆さんは普段どのよう