美容って何だろう

      2016/12/08


食欲を抑えるホルモン「レプチン」がダイエットの味方に

 食べ終えて満腹を感じる理由。それは「レプチン」というホルモンが作用しているからなのです。レプチンを上手に活用してダイエットの味方につけましょう。

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 食事をとってお腹がいっぱいになるあの感覚、よく身に覚えがありますよね。こう感じるのは脳の視床下部に「レプチン」というホルモンが働きかけているためです。レプチンが脳に対して「満腹ですよ」というサインを送り、これ以上食べ過ぎるのを防いでいます。ちなみにレプチンというのはギリシャ語で「痩せる」を意味する単語から名付けられたそうですよ。

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レプチンってどんなホルモン?

 レプチンは体内に蓄積されている脂肪細胞から分泌されています。食事で胃が満たされると満腹サインを脳に送り、食欲を減退させて暴飲暴食に歯止めをかけます。それだけでなく、交感神経に働きかけて消費エネルギーを上げようとする働きもあるのです。肝臓や筋肉などにエネルギー消費を呼びかけ、食欲を低下させつつ消費エネルギーを向上する作用があるホルモン「レプチン」。食べ過ぎを防ぐだけでなく、エネルギー消費も促進させて双方から脂肪の蓄積を防いでくれているのです。ダイエットにおいてはこの上なく活躍して欲しい存在ですね。

レプチンを効率よく活用するためには

 レプチンが作用し始めるのは食事開始からおよそ20分後と言われています。従って最低でも20分以上かけて食事を摂取することが望ましいでしょう。反対に早食いと言われる様な食べ方はNG。レプチンが作用し始める前に食べ過ぎてしまう恐れがあるため、食事はよく噛んでゆっくりと頂きましょう。よく噛むという行為も満腹中枢を刺激でき、食べ過ぎ防止に効果的です。

 睡眠もレプチンの働きに大きな関わりがあります。睡眠時間が減ることによってレプチンの分泌が減少するとされており、それだけなく食欲亢進物質「グレリン」が増加すると言われています。このことはスタンフォード大の次のような発表により明らかになっています。

 5時間睡眠をとった人は8時間睡眠をとった人に比べ、血中にあるグレリンが14.9%も多く、レプチンは15.5%少ないという結果になったのだそう。グレリンとは主に胃から分泌されるペプチドホルモンであり、脳の視床下部に作用することで食欲を増進させる働きを持ちます。レプチンとは反対に位置するこのホルモンが、睡眠不足によって増えてしまいやすいようです。この調査結果は性別や食習慣に全く関係がないこともわかっています。

 同様の研究における別大チームの発表では、2夜連続で4時間のみ寝た場合と10時間寝た場合、前者の方がレプチンが減少しグレリンが増加していたそうです。更にお菓子や甘いもの、炭水化物といった高カロリーな食事を欲しがる人も少なくなかったとのこと。夜中に食べたくなるラーメンや高カロリー食・・・この発表により理由の一つが見えた気がしますね。

 まとめると、レプチンを効率よく働かせるためには睡眠時間を十分にとること。食事の際にはよく噛み、20分以上かけてゆっくりと食べること。これらが挙げられます。さて、先ほどレプチンは脂肪細胞から分泌されると述べました。ならば脂肪細胞が多い肥満の人のほうがレプチンが働きやすいのでは?なぜ太っているの?このような疑問が浮かんだ方も多いでしょう。

 太っている人の血液中には確かにレプチンが多く存在しています。ただ、多すぎるとレプチンの作用が効きにくくなるのです。レプチンには抵抗性があるため、多すぎると身体が慣れてしまい食欲を抑えるサインが鈍くなってしまいます。特に高脂肪なメニューの摂取によってレプチンを感じにくくなるため、そういった食事ばかりとって太っている人ほど満腹感を得にくいのです。食べ過ぎて太る→レプチンの働きが鈍くなる→更に食べ過ぎる→・・・という風な悪循環に陥ることも考えられるため、特に肥満の方は意識して食欲を抑える必要があるでしょう。

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プライバシーポリシー

 - ホルモン・自律神経

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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