美容って何だろう

      2016/12/09


キューティクルの構造と傷つける要因

 髪に関する言葉で「キューティクル」という単語を良く耳にするかと思います。キューティクルとは、髪の層の一部分のこと。髪の毛は「キューティクル」、「コルテックス」、「メデュラ」と呼ばれる層で構成された3層構造になっています。この層の一番外側にあるのがキューティクルであり、毛表皮とも呼ばれています。固くて透明な細胞が重なり合ったこの層は魚のうろこの様な形状になっています。厚さ約0.5ミクロンの細胞がうろこ状に重なって鎧の様な役割を果たし、外部からの刺激から内部を守る他、内部の栄養素を逃がしにくく汚れの付着も防いでいるのです。

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 健康な状態のキューティクルであれば、6?8層をなして毛髪の周囲を覆っているのが通常です。「エピキューティクル」、「エキソキューティクル」、「エンドキューティクル」などの層からなり、これらは“キューティクル領域”とも呼ばれます。一番外側が「エピキューティクル」。親油性でアルカリ性に強く、一番丈夫な部分になります。次に中間的性質を持つ「エキソキューティクル」、そして一番内側にあるのが「エンドキューティクル」で、これは親水性でアルカリに溶けやすい性質を持っています。更に「CMC」と呼ばれる間充脂質と重なり合ってできているもので、この重なりが厚い髪ほどその質感は固く、逆に柔らかい手触りの髪はキューティクルの重なりが薄いと言われています。

 いくつもの層で構成されているキューティクルですが、摩擦などに弱いという弱点を持っています。ブラッシングや髪のもつれ、シャンプーの際に強くこするなど、物理的な力によって傷ついたりはがれやすくなったりします。また、紫外線やドライヤーの熱、パーマやカラーリングといったものもキューティクルを傷つける要因になります。キューティクルがダメージを受けると、繊細な毛髪内部がむき出しの状態に。内部からは水分や栄養素が流出していまい、枝毛や切れ毛などを招いてしまうのです。

 キューティクルの強さに関連している要素として近年注目されているのが「F層」と呼ばれる部分。これは脂肪酸とエピキューティクルのタンパク質が結合したもので、エタノールなどの成分に強いと言われています。外界の刺激から内部を守るため表面は固く、ツヤを出すという役割も担っています。このF層ですが、やはりアルカリ溶液などへ長時間浸したり、パーマやカラーリングを繰り返し行うことでF層の成分を分解し、損傷を受けてしまいます。F層を失い水をはじくことの出来なくなった毛髪には、内部に余計な水分が入り込み大事な成分を流してしまいます。また、毛髪のタンパク質は熱によりダメージを受けますが、この時水分を含んでいるとより低温で傷みやすく、ダメージを促進させてしまいます。つまり、シャンプー後などにタオルドライを十分行わず、いきなりドライヤーをあてる…といった行為は、正に自分からダメージを進行させているようなもの。よって、まずはタオルドライで十分に水気をとってあげることが重要なのです。

 といっても、ゴシゴシと強くふいてしっかり水気をとろう、というのはNGです。先ほども述べたとおり、物理的な摩擦に弱いキューティクル。当然タオルドライの際に強く拭くこともキューティクルを傷つける要因になります。また、一旦壊れてしまったキューティクルは再生することができません。ただ、それ以上の損傷を防ぐことは可能です。更なるダメージの進行を防ぎ、新しく生えてくる髪のキューティクルを傷つけない様にすることが大切なのです。

 もうお分かりかと思いますが、髪のスタイリング自体にキューティクルを傷つける要因が多々存在します。髪をひっぱり、ねじったり、巻いたり。ブラシで逆立てたり、ヘアアイロンを使用したりとお洒落なスタイルにはどれも欠かせない工程かと思います。いわばダメージと引き換えに、お洒落なヘアスタイルを手に入れている様なもの。心からお洒落を楽しむためにも、それ以外のケアでは十分に髪をいたわってあげることも必要なのです。

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 - ヘアケア

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

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注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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