美容って何だろう

      2016/12/08


大豆イソフラボンの効果を上げるには「エクオール」が必要

 大豆製品といえば大豆イソフラボンの優秀な効果が有名です。しかし「エクオール」という物質が体内になければその作用が効率よく得られないというのです。

 女性ホルモンであるエストロゲンと似た様な働きを持つイソフラボン。大豆に豊富なこの成分は植物性エストロゲンとも呼ばれ、女性特有のトラブルや疾患に効果的として有名です。イソフラボンの働きを効果的にするには「エクオール」という物質が重要なことがわかってきましたが、すべての人がエクオールを活用できるわけでもないようなのです。

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エクオールってどんな成分?

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【腸内細菌が大豆イソフラボンから生み出す成分】

 豆腐や豆乳などの大豆製品には豊富な大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンの一種に“ダイゼイン”と呼ばれるものがありますが、ダイゼインが腸内細菌の働きで変化したものがエクオールです大豆イソフラボンを摂取することがエクオールを生み出す一段階目と言えるでしょう。

【エストロゲンに似た作用を持ち、ダイゼインよりも効果が高い】

 エクオールはエストロゲンの100~1000分の1の効力を持つと言われ、エストロゲンの不足時にはそれに代わる成分として作用します。反対にエストロゲンが過剰な場合にも有効に作用し、エストロゲンの強い力を抑える働きが期待できるのです。本物のエストロゲンより弱い効力なので優しく作用しつつ、必要な時にはしっかりと効き目を感じられる成分と言えるでしょう。ダイゼインのままでもエストロゲンと同様の働きが期待できますが、エクオールに変化してから吸収されると効果がより高まるとされています。

エクオールが作られるためには特殊な腸内細菌が必要

 すべての人の腸内でエクオールが生み出されているかと言えば、残念ながらそうではありません。エクオールができる過程で必要な腸内細菌を持っていない場合はダイゼインのまま吸収されます。腸内には100兆個もの腸内細菌が存在するとされますが、一人一人が元々持っている細菌の種類やその組成は異なるのだそう。食事内容や加齢によっても腸内細菌は変化していきますから、これまでのライフスタイルなども重要となるでしょう。

【日本人では2人に1人が生産できる】

 エクオールが生産できる人の割合を見ると日本人は50~60%、欧米人は20%~30%と言われています。中国や韓国、台湾などでもエクオールの産生率が比較的高いとされますが、日本を含めて共通している点は大豆をよく摂取するということ。それに比べると欧米人は豆類を摂取する機会が少なく、昔から野菜や魚中心の日本食に対して肉類が多いという点もこのような結果に繋がったと考えられます。

【若年層世代は産生率が低い】

 一方で、日本人でも若い世代になるとエクオール産生率が欧米人と同じくらいの割合まで下がると言われています。はっきりとした理由は不明ですが、食事の欧米化による腸内環境の悪化などが可能性として考えられます。大豆だけでなく野菜やキノコ類、海藻類など腸内細菌の餌になる食物繊維が不足しやすい現代の食事。食生活の変化は便秘など腸内のトラブルを抱えている人が増えていることとも関連するのではないでしょうか。

自分がエクオールを作れるかどうか知りたい!

【専用キットでのチェックが可能】

 現在は尿検査によってエクオールが作れる体かどうかを調べることができます。名古屋大学発ベンチャーのヘルスケアシステムズから販売されている「ソイチェック」の価格は4104円(税304円)。検査依頼書に必要事項を記入して採尿菅に尿を採取し、郵送で送ることができます。気になる方はチェックしてみると良いでしょう。
ヘルスケアシステムズオンラインショップ

食事や生活習慣とエクオール菌の増減については研究段階

 個人差の大きい腸内細菌の組成ですが、エクオール産生率のデータから見ると食生活が深く影響をしていると言えそうです。特に幼少期は腸内細菌の形成に大事な時期と言われます。成長した時に腸内トラブルに悩まされないためにも、大人たちが子どもの栄養バランスに気をつけることが大事なのですね。

 はっきりとした関係は不明であるものの、タバコを吸う人や乳製品を多く取りすぎている人などもエクオールが作れない方が多いようです。エクオールと食事、生活習慣の関係が明らかになれば、植物性エストロゲンの効果が取り入れやすくなるとともに、腸内のトラブルも減るのではないでしょうか。

参考サイト

大豆イソフラボン効果の個人差
エクオールとは?期待される更年期障害の改善効果について

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プライバシーポリシー

 - 栄養 ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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