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      2016/12/08


野菜は皮ごと食べた方が良い?メリットとデメリットを理解しよう

 最近野菜の皮を取り除かず、そのまま食べる人が増えているのではないでしょうか。

栄養的な観点から広まっているこの方法、メリットとデメリットをよく理解しておきましょう。

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 野菜を調理するとき、多くの人はまず皮むきから始めますね。

洗った野菜の皮をむき、むいた皮は当然捨てる。

しかし昨今では、余った皮で一品作ったり、皮ごとそのまま使用するという人も珍しくないのでは?こうした“皮ごと摂取”という考えは果物でも同様に広まっており、栄養素を効率的に摂取する方法の一つとして知られています。

具体的にはどのようなメリットが得られるのでしょうか。


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野菜の皮に含まれる栄養素

 植物には豊富なビタミン類のほか、強力な抗酸化作用をもつ「ポリフェノール」があることで知られています。

ポリフェノールは植物の渋みや酸味の元となっている成分で、私たちの体内に存在する“活性酸素”という物質を抑える働きを持ちます。

活性酸素が増えすぎ、酸化を起こして過酸化脂質となると細胞の酸化まで引き起こしてしまいます。

紫外線を始め、食品添加物やタバコなどが活性酸素を増加させると言われています。

 日常的に活性酸素が増加するリスクがあるため、抗酸化物質の摂取は非常に重要です。

ポリフェノールには紫外線から野菜自身を守る働きがあり、これは外皮に多く含まれています。

野菜を皮ごと食べるということはすなわちポリフェノールを最も効率的に摂取できるということ。

野菜の中でも皮に注目したいものをいくつかあげてみました。

ごぼう

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 ごぼうの皮には「サポニン」と呼ばれる成分が多く含まれています。

サポニンは血中の悪玉コレステロールを除去し、高脂血症を改善する効果があるそうです。

若返りとダイエットに大きな効果をもたらすサポニン。

そのほかにも肌の皮脂分泌を抑制させ、ニキビの発生予防にも貢献してくれるでしょう。

たまねぎ

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 玉ねぎポリフェノールと呼ばれる「ケルセチン」が豊富な玉ねぎ。

皮部分に含まれるケルセチンは、中身のおよそ250倍にもなると言われています。

特に血管の若返り効果が高いことで知られており、強力な抗酸化作用で血管内皮の機能を高めることができます。

それ以外にもフラクトオリゴ糖や食物繊維が含まれており、いずれも玉ねぎの白身部分よりも含有量が多いとされています。

かぼちゃ

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 体内でビタミンAに変化する「βカロチン」が豊富なことで有名なかぼちゃ。

このβカロチン、実の部分よりもワタや皮の部分の方が量が多いそうです。

ビタミンAは体の粘膜や皮膚の抵抗力を強化し、そこからの細菌感染や肌トラブルも防いでくれます。

煮物にする際には皮ごと煮て食べるとよいでしょう。

にんじん

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 にんじんは皮を薄く向いて食べる人が多いと思いますが、皮付きのままでもさほど気にならない野菜の一つ。

せっかくなので綺麗に洗って丸ごと頂きましょう。

にんじんの皮の真下には最も栄養が詰まっていると言われています。

βカロチンやビタミンC、ミネラルなどがそれです。

皮を使ったきんぴらなども有名な一品ですね。

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野菜の皮に関する注意点

 皮ごと調理することも少なくない「じゃがいも」ですが、じゃがいもの芽や皮部分には“ソラニン”と呼ばれる成分があります。

ソラニンを大量に摂取すると食中毒を起こす危険性があるため、皮と芽は除去した方がよいでしょう。

また、根菜に付着する「土壌菌」は加熱しても生き残るものが存在するそうです。

目で確認し、汚れを綺麗に落とすことが皮ごと摂取する際の大前提と言えるでしょう。

 残留農薬に関する懸念はどうでしょうか。

農薬の使用に関しては、「皮ごと・洗う前」の状態を基本にその量が決められているそうです。

また、人が一生に渡り毎日摂取しても問題ない量も基準になっているのだそう。

食べてしまってもすぐに悪影響が出ることは考えにくいでしょう。

取り決めとしては安全とされていますが、自分の口に入るものは少しの量とあっても気になるものですよね。

基本は綺麗に洗ってから使うこと。

あまり神経質になるのもいけませんが、気になる人は無理に皮ごと食べ続けることも避けましょう。

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 - 健康レシピ

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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