2016/12/09
満腹なのに食べたい!エモーショナルイーティングの原因と対策
空腹でもないのに間食がやめられない・・・もしかしたら「エモーショナル・イーティング」と呼ばれる症状かもしれません。
お菓子や甘いものについつい手が伸びてしまう。
誰でも経験があるのではないでしょうか。
それだけならまだしも、お腹が空いていないのに何かをつまんでいる、満腹なのにスイーツが欲しくなる、など“お腹がいっぱいでも食べてしまう”・・・こんな行為に覚えがあるあなたは「エモーショナル・イーティング」について知っておいた方が良いかもしれません。
エモーショナル・イーティングとは
【満腹なのに食べてしまう“感情的な食事”】
「エモーショナル(emotimonal)」とは感情的、感情に動かされやすいという意味の英語です。
食べること、という意味の「イーティング(eating)」と組み合わせると“感情的な食事”。
空腹を感じたときや決まった時間に食べるのが理性的な食事であれば、感情に流されて好き勝手に食べてしまうのがエモーショナル・イーティングとなるでしょう。
そしてその症状に陥っている人は「エモーショナル・イーター」とも呼ばれます。
エモーショナル・イーティングの症状
・間食がやめられない
・満腹なのに食べてしまう
・味が濃いもの、甘いものが急に食べたくなる
・食べ過ぎとわかっていても我慢できない
・無意識に食べているのに気づくことがある
これらに身に覚えのある人はエモーショナル・イーターの可能性が高いと言えるでしょう。
エモーショナル・イーティングの原因
【大半の原因はストレス】
エモーショナル・イーターになってしまう一番の原因は“ストレス”だと言われています。
ストレスを解消するための行為が過度な食事となってあらわれるエモーショナル・イーティング。
食欲を操作する神経伝達物質に“ドーパミン”と“セロトニン”がありますが、ストレスが溜まるとドーパミンの分泌が多くなります。
ドーパミンには摂食中枢を刺激して食欲を増幅させる作用があるため、ストレス過多によるエモーショナル・イーティングが多いのです。
美味しいものを食べると一時的には気持ちが満たされますが、根本的な解決になるわけではありません。
それどころか暴飲暴食からの肥満や現代病。
さらに症状が進むと過食症といった深刻な病に繋がる恐れもあるのです。
ストレス発散のためのどか食いややけ食いもエモーショナル・イーティングの一部となるでしょう。
【栄養の偏りによる脳からの指令】
ダイエット中の方が間食しやすいことはありませんか?極端にヘルシーすぎるメニューを続けることで必要な栄養が不足し、脳がもっと栄養を・・・と叫んでいるのかもしれません。
そのためせっかく制限したのに、反動で甘いものや高カロリーなものをつまんでカロリーオーバーに、なんてことも珍しくないでしょう。
朝、昼、晩の食事をしっかりとらないために間食が増えてしまうのもエモーショナル・イーティングとなります。
過激なダイエットがエモーショナル・イーターを増加させる?
食事制限による栄養不足以外にも、誤ったダイエット自体がストレスになりエモーショナル・イーティングの引き金になると考えられます。
原因の大半であるとされるストレス。
ダイエットにより思うように食べられないイライラが大きなストレスとなり、反動で過食行為に及んでしまうのです。
思ったように体重が減らない焦りや極端に細くなりたい願望などもストレスに繋がるのではないでしょうか。
過激なダイエットは“栄養不足”と“ストレス”の両面からエモーショナル・イーターになりやすいと思われます。
エモーショナル・イーティングの改善方法
【食べたものを記録する】
自覚症状があまりないとされるエモーショナル・イーティング。
自分でも何を食べたかあまり覚えていない場合もあるのでは?食べたものを記録する癖をつけ、自分がどれだけ食べているかを冷静に把握してみましょう。
“レコーディングダイエット”と同じ要領で、食べたものを見直しバランスを整えるのに有効です。
【食べる以外のことで気を紛らわす】
読書やゲーム、スポーツなど食事以外のことでストレスを発散しましょう。
原因の大部分はストレスなので、それを解消することは非常に有効な対策となるはずです。
【過激なダイエットはしない】
上述のとおり極端なダイエットはエモーショナル・イーティングを引き起こしやすいと考えます。
明らかに無理な食事制限は避け、バランスのとれたメニューでストレスを溜めないダイエットを心がけましょう。
参考サイト

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。
イラスト:harunaluna
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